ユーグレナ、バングラデシュ「GENKIプログラム」 インパクト評価レポートを初公表
株式会社ユーグレナ子どもの健康・学びの向上を通じ、地域における健康の好循環を促進
株式会社ユーグレナ(本社:東京都港区、代表取締役社長:出雲充)および euglena GG Ltd. ※1(本社:バングラデシュ、共同最高経営責任者:大西志麻里、以下「グラミンユーグレナ社」) は、バングラデシュの子どもたちへの栄養支援活動「GENKIプログラム」の11年間の集大成として、成果をまとめたインパクト評価レポートを初めて公表しました。
GENKIプログラムは、2014年よりバングラデシュの貧困地域の子どもたちに、多様な栄養素を含む「ユーグレナクッキー」を継続的に配布する取り組みです。2025年10月末時点で累計2,140万食を突破し、現在は毎日約9,000人の子どもたちに届けています。
※1 ユーグレナ社と2006年ノーベル平和賞受賞者のムハマド・ユヌス博士が設立したグラミンクリシ財団が運営する現地合弁企業
●主な評価結果 ※定量評価の結果については、下記グラフ参照
・欠席率の低下
ユーグレナクッキーを摂取した子どもたちは、非摂取群と比べて欠席率が大幅に低く、学校への出席率が高いことが確認されました。
・健康状態の改善
摂取群では、めまい・頭痛・動悸・息切れなどの自覚症状が月1回以上発生する割合が非摂取群より顕著に低く、便秘傾向も改善。
栄養状態(特に亜鉛充足度)※2も摂取群で高い傾向が見られました。
・学習意欲・生活活力の向上
子どもたちの集中力や活力が高まり、学校生活への意欲が向上。保護者や先生からも「元気になった」「よく遊ぶようになった」との声が寄せられています。
・経済的・社会的な副次効果
学校でのクッキー配布により、家庭の食費負担が軽減。食育や衛生教育を通じて、家族や地域全体の健康意識も向上し、プログラム効果の向上を通して地域における健康の好循環に寄与しています。

※2 ユーリア社と共同で開発した栄養コンディションチェッカーでの測定(https://www.euglena.jp/news/20240909-2/)
●今後の展望
今回のインパクト評価を契機に、GENKIプログラムはさらなる進化を目指します。現地での学校給食への展開に挑戦し、毎日100万食の提供を実現することで、昼食を提供しない公立小学校が多いバングラデシュの子どもたちに健やかな成長と学習環境を届けます。
さらに、バングラデシュ他企業とのユーグレナクッキーを通した提携を加速させ、企業の健康経営と社会貢献を両立する仕組みを構築します。これらの取り組みを通じて、バングラデシュにおける消費者基盤形成の土台づくりを進め、GENKIプログラムを支えてくださるすべての方々に感謝を込め、より多くの子どもたちに笑顔と希望を届ける挑戦を続けてまいります。
●ユーグレナ社 代表取締役社長 出雲 充のコメント:
10年にわたり積み重ねてきた「GENKIプログラム」の取り組みが、出席率の向上と、健康指標・学習意欲の改善という形で結実したことは、私たちに大きな喜びと確信を与えてくれました。先生や保護者の「元気になった」という声は、たゆまず歩み続けてきた私たちへの何よりの励ましです。ご支援くださったすべての皆さまに、心より感謝申し上げます。
一方で、さらなるインパクトを生み出すための挑戦は、ここからが本番です。現地の学校給食への展開や、企業連携モデルの拡張に向け、私たちは覚悟をもって取り組みます。パーパス「人と地球を健康にする」のもと、より多くの子どもたちの笑顔と学ぶ機会を守り、社会的なインパクトをさらに拡大してまいります。
●参考情報
・インパクト評価レポート及びその概要は、下記URLよりご覧いただけます。
概要:https://www.euglena.jp/genki/pdf/evaluation_result.pdf
詳細レポート:https://www.euglena.jp/genki/pdf/evaluation_report.pdf
・本プログラム参加方法や支援の仕組みについても、下記公式サイトでご案内しております。
https://www.euglena.jp/genki/
●インパクト評価実施内容※3
<調査概要>
実施時期:2024年2月~2025年3月※4
(1) 定量評価
対象:本プログラム参加児童(摂取群)200人・非参加児童(非摂取群)200人の比較調査※5
年齢:8~10歳
男女比:男子約70%、女子約30%
測定項目※6:出席率、症状アンケート、症状チェックリスト、尿検査(栄養コンディションチェッカー使用)など

※3 本レポートは、論文掲載を目的とした学術研究ではなく、幅広いステークホルダーに向けた成果報告です。バングラデシュの政治・経済状況や文化背景、対象となるスラム街の子どもたちの生活環境により、継続的な定点観測や評価には限界があることをご理解ください。掲載している結果は、可能な限り摂取群と非摂取群の条件や食事環境を同等にし、十分なデータ取得ができた場合の分析に基づいています。
※4 測定は期間中に3回実施、政変により一部スケジュールの遅延と最大3週間のクッキー配布停止が発生しました
※5 転居などにより測定ごとに対象が一部変動。摂取群は評価前から同プログラムに参加している児童であり、プログラム前後の評価ではなく、参加したタイミングにもばらつきがあります。
※6 項目の一例。出席率、症状チェックリストは教師が記録、症状アンケートは子どもへのアンケートの結果
(2) 定性評価(2025年2月)
現協力学校の代表者、ユーグレナクッキーを食べている子たちの保護者、協力NGOの代表者等に現地インタビューを実施

<株式会社ユーグレナについて>
2005年に世界で初めて微細藻類ユーグレナ(和名:ミドリムシ)の食用屋外大量培養技術の確立に成功。「Sustainability First(サステナビリティ・ファースト)」をユーグレナ・フィロソフィーと定義し、微細藻類ユーグレナ、クロレラなどを活用した食品、化粧品等の開発・販売、バイオ燃料の製造開発、未利用資源等を活用したサステナブルアグリテック領域などの事業を展開。2014年より、バングラデシュの子どもたちに豊富な栄養素を持つユーグレナクッキーを届ける「ユーグレナGENKIプログラム」を、継続的に実施している。

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