シロクが展開する発酵エイジングケアブランド「FAS(ファス)」は10月7~12日、誕生3周年を記念したポップアップ「Passionate(パッショネイト)」を東京・原宿のヨドバシJ6ビルで展開する。ブランドの哲学から原料、製品が生まれるまでの物語をたどる展示を通じて、ものづくりへの理解を深める。入場は無料の予約制で、6000人の予約枠はすでに満杯となった。このうち約4000人が新規客で、ブランドとの接点を広げる機会にもなる。

FASは、2023年に誕生。日本古来の発酵技術と現代の科学を組み合わせた製品開発を特徴とする。核となるのは、京都府京丹後産の黒米を独自の2段階発酵技術で発酵させた「黒米発酵液」(保湿成分)だ。会場では、黒米との出合いや発酵の工程を、大規模なインスタレーションなどで紹介する。京都東山本店の雰囲気を再現した空間や、ブランドを支える作り手の思いを伝える映像も用意した。

展示は文字による説明を充実させ、素材を育てる人や発酵を探究する人の営みまで掘り下げる構成とした。展示は全て日本語と英語を併記。背景には、顧客の約3割を外国人が占めることがある。井上みなみFASブランドマネージャーは「普段は製品の話がメインになってしまうので、こういう機会がないと伝えられない活動もあります」と話す。製品の機能や使用感に加え、その背景にある活動を知ってもらうことで、ブランドへの理解を深める狙いだ。

京都の染織工芸・福田喜と協業して制作した反物

日本のものづくりを伝える取り組み「FAS THE CRAFTS」も紹介する。3周年の記念作品は、京都の染織工芸・福田喜と協業。刺繍分野の人間国宝だった故・福田喜重氏の技術と精神を受け継ぐ工房と、京都の山々や京丹後の田んぼなど、ブランドゆかりの風景を抽象化した反物を制作した。化粧品の枠を超え、農や伝統工芸とのつながりも示す。

また会場では、全製品のタッチアップが可能となるスペースも設置。タッチアップ後は製品の購入もできる。ブランド誕生の経緯、黒米発酵液のものづくり、素材への責任、京都東山本店、デザインや工芸に至るまで、3年間の歩みを一冊にまとめた初のブランドブック「IN THE MAKING」(192ページ・4180円)や京都の和菓子店の御菓子丸と協業したクッキー「吹き寄せ」(5940円)を先行販売する。